COPD(慢性閉塞性肺疾患)とはabout copd
COPDはたばこをはじめとする様々な有毒なガスや微粒子の吸入することで空気のやりとりをする肺の袋(肺胞)が壊れたり空気の通り道の気道に炎症がおき、肺が壊れて酸素を取りこみづらくなっている状態です。COPDによる死亡者数も以前高値で推移しております。
以前は男性の喫煙率が高かったため死亡者数も男性の方が多かったですが、近年女性の喫煙率も上がってきていることから、今後女性の死亡率も上がってくる可能性があります。
症状
COPDの初期は無症状で自覚症状が乏しいことが多いですが、病気が進行すると息切れがひどくなってきたり、咳や痰が増加してきます。
初期には階段や坂道の登りなど激しい運動や負荷がかかった時に症状が現れますが、次第に会話などの日常動作の際にも症状が出現するようになります。
多くは40歳以上で発症し、60~70歳代と高齢になるほど、咳、痰、息切れなど、はっきりした症状を示すようになります。
年のせいだとおもっても周囲の人より歩くのに時間がかかったり、休憩する頻度が多い、いままでは問題なく登れていた階段、坂などが大変になってきたなどの症状がでるようであれば検査をすることをおすすめします。
重症化すれば、身のまわりのことをするにも息切れが強くなり、日常生活に支障をきたすようになります。
原因
たばこなどの煙を長期間すっていることで、刺激で気管支や肺胞に炎症が起きて、痰が増え、気道が狭くなります。
肺胞壁も壊れて空気を吐き出しづらくなります。
息を吸いづらくなり、酸素が体の中に入っていかなくなります。
検査
呼吸機能検査を行い、1秒間に吐き出せる空気の量が低下していないかどうか検査します。
胸部CTでタバコで肺がどの程度破壊されているか、気道の壁がどの程度厚くなって気管支の内部が詰まっているかを確認することができます。
重症になってくると胸部レントゲンでも肺が膨張して横隔膜や心臓が圧排されている所見がみられるようになります。
治療
禁煙が原則です!周りで吸っているご家族、友人にもやめてもらいましょう。
どうしてもやめられないときには禁煙治療が保険で認められていますのでご相談ください。
そのうえで気管支を拡げて呼吸を楽にする吸入の治療を行います。
重症度によって吸入する薬の種類を調整します。
すぐには効果が出なくても毎日薬をつづけることで呼吸機能の低下を抑えることができます。